フルーティスト!
今年もあと数日を残すところとなってしまいました。
久しぶりの更新、このひと月は、まさに殺人的な忙しさ!
主婦業など、優先順位の下の下、家族の協力なしではありえません、感謝!
その大きな理由は、教え子で、某音大フルート科を来春卒業する子のリサイタルの伴奏の役目を仰せつかったのです。毎日、生徒のレッスンをこなしながら、大阪通いもあり、自分の練習時間がなかなか持てないなか、「ゆり先生に伴奏をお願いします!」ふつうなら迷うことなくスッパリとお断りするところですが、彼女の、いつも深く考え歩んできた人生を思うと、断れなかった。そして結果、とても思い出深い演奏会となりました。
準備は本当に大変でした。「伴奏」と一口に言っても、それはソリストのそばで、和音をちゃりちゃり~と奏でる、といったレベルではありません。
大曲の伴奏とはほとんどがオーケストラのスコアをピアノ譜にしてあり、たくさんの音符の大群が押し寄せます。それを弾くのではなく、ソリストと、「音楽をともにする」のです。
ライネッケに始まり、クリスマスシリーズなど軟らかいものやら、ひたすら美しいサンサーンスのロマンス、そしてスタイリッシュなタファネルのミニヨン!
それぞれの曲の合間に、ソリストである、彼女のトーク。
あらかじめ「先生とのエピソードなんか話してみますね」と聞いていたけど、「ロマンス」の前に、その子が5歳の時からの出会いと、その後のレッスンエピソードや成長の軌跡を話す教え子のトークに思わず、嗚咽してしまいました。「ロマンス」前奏をスタートしたものの、鼻水が鍵盤に~~。
しばらく弾くための集中になかなか入れず、大変でした。
でも客席のあちこちから、鼻をすする音がそこかしこから聞こえ始め・・・。
すべてを終えて、お帰りになるお客様から、口々に「感動をいただきました!」等々ありがたいお言葉を頂戴しました。
今頃は、その曲目での卒試も終えているころでしょう。今朝のクリスマス礼拝のオルガン奏楽準備で手を取られていたけど、ラインしてみようっと!
ステージ後での撮影、着替えようとしていたところにカメラマンの方に声かけられ、うっかりスリッパのまま…笑
そろそろ教室でも、インフルエンザによる欠席が出始めました。皆さま、忙しさも増すこの季節、くれぐれも体調管理をなさってくださいね。