La Mer(ラ・メール海)
行ってきました、海!
九十九里海岸です。まだ8月の半ばなのに、照りつける太陽に出会えない日が続き、夏が終わる前にどうしても見ておきたい、なんて気分になり・・・。ありがたいことに、ここユーカリが丘は、小一時間高速を走ると海岸に着きます。関西で育った私の「初うみ」は神戸の須磨海岸、つまり内海。
しかしこの房総の海は完全なる外海。水平線の向こうはアメリカだ~なんて気分になります。
海といえば、ドビュッシーの作品 交響詩「海」をおききになりましたか?
間違いなく、ドビュッシー作品の最高傑作だと思います。しかし、この作品を書いたとき、彼は大スキャンダルのさなか、いわゆるダブル不倫の真っただ中におり、妻であるリリは自殺未遂、そのため、音楽界から総スカンをくい、この作品の初演は、オケのみんなも、「あの不倫中のドビュッシーが書いた・・・」と演奏にのらず、さんざんの不評に。しかし、本当は大変な傑作であるため、その後は評価され、いまや最高傑作といわれるまでになりました。
内容は 交響的素描として3部作。「海の夜明けから真昼まで」「波のたわむれ」「風と海の対話」
なお、この曲のスコアの表紙は冒頭の写真です。 葛飾北斎の「富士三十六景」の一つ、「神奈川沖浪裏」が描かれていたそうです。彼の、そして当時のパリのジャポニズムってすごいですね⁈