代官山教会創立100周年
家の前の公園では早くもツクツクボウシの鳴き声…すこしは暑さも和らいだでしょうか、皆さまいかがおすごしですか?
以前のブログで、代官山教会のこと、またいつか詳しく、と言っておりましたが、、この教会については書くことがありすぎて、どこから手を付ければいいか、と放っていた私。
でも2017年のうちに書かないと!
なぜなら、この教会はことしで創立100年目を迎えるのです。
1917年、麻布十番に誕生し、紆余曲折ののち、今の代官山の地にたどり着いたとのことです。
かたや、大阪は豊中(森〇学園で有名になってしまいました→籠〇氏の家はごく近所らしい)出身の私ですが、4代目クリスチャンの家に生まれ、以来ずっと、豊中教会に籍を置いたまま、2012まで・・・。しかし代官山教会の牧師であられる、今村先生とのご縁で、オルガニストとして迎えられました。それをきっかけに、当教会でピアノ教室を開くことにもつながったのです。
7月の創立記念礼拝では、明治時代の、創立時のセピアカラーの先人たちのお写真。100年の重みを感じるひとときでした。
ここまでお読みいただいた皆様、100年経ったにしては会堂が新しい?と思っていらっしゃることでしょう、そうなんです。「3・11」の際、それまでの古い会堂に耐震強度が無いことが判明、2013に建て替えられました。生まれ変わるにあたり、牧師先生のご発案で、クラシック音楽を中心にした、コンサートホールの機能を持たせた、会堂に生まれ変わったのです。一言で言えば、簡単ですが、本当に、建築のすべてを少人数の会員の皆さまと考え、悩み、外壁の色、床の材質、壁紙のデザインすら、すべてを額を寄せ合って決めました!
そして、そして・・・備え付けのピアノ、これがまた素晴らしいピアノ!冒頭の写真がそのピアノです。
先ほど、建物のすべてに悩んだと書きましたが、最も頭を悩ませたのはここ、どれほど、逡巡したことかは、省略しましょう、しかし結果としては、最高のものが与えられたと思います。
1914年製、ニューヨークスタインウェイです。そう、ビンテージピアノです。
価格は新品とかわりません、なぜならフルリビルド・・・楽器として最も重要なケースとフレーム、響板以外はすべて新品に替えられたものです。100年もののクラシックカーに、最新のエンジンが備えられた、といった感じでしょうか。クラシック音楽は、ちょうど1900年代前半に超熟時代を迎えるわけですが、その芳醇な時代の空気を、100年の時間を一気に越えて運んでくれます。代官山教会の宝と言って過言ではありません。
さあ!そして、いよいよ来月はそのピアノを使っての「代官山教会100周年記念コンサート」。
招聘アーティストは ロシア人ピアニストのセルゲイ・カスプロフ氏です。残念ながら、この記念コンサートは、教会関係者のみのクローズドですが、ご興味ある方は9/9(土)に東京文化会館で彼の演奏会がありますので是非行らしてください。身長は2m近い、かのラフマニノフの再来か、とも思える風貌。このコンサートについてはまた詳しくお話したいと思います。ピアノ教育雑誌「ショパン」7月号に、彼の記事が特集されています。表紙のイケメンがその人です。
贅沢にも 私のピアノ教室「プティアールピアノ教室(小さな芸術家)」の発表会はこのビンテージピアノで行います。小さな生徒達、この楽器を奏でる経験がきっと、人生の貴重な栄養になっていることは間違いありません!