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無事終わりました。

 5日は初夏を思わせるお天気に恵まれ、陽気なフェスティバルにはぴったりな一日。

代官山教会が代官山の街と一緒になって、春花祭を祝った日でもありました。

 教会の財産である、1914年製ビンテージニューヨークスタインウェイでのミニコンサートも無事 終了しました。

ショパン、ラフマニノフ、等に引き続き、最後に私は、この100年以上前に作られたピアノの成り立ち、いまなぜ

「ビンテージピアノ」なのか・・等お話ししたのち、ミニコンサートを締めくくるにあたり、礼拝堂でもあるこのホールにふさわしい曲として「カッチーニのアベマリア」を演奏しました。

 このカッチーニのアベマリア・・・本当にあちらから、やってきました。まるで「私を選んで!」と言わんばかりに!

ただし、ここからが問題でした。

  いろんな作曲家が「アベマリア」と名の付く曲を書いていますが、その中でもこの「カッチーニの・・」はメロディーの美しさは抜きんでていますが・・・・いい楽譜が無い!本当に無い。そこそこ、しかないのです。・・・それでとうとう手作りのつぎはぎだらけの手書きの楽譜が出来上がりました。

 楽譜にするまでにちょっとばかり苦労しましたが、当日皆さま喜んでいただき、「涙が込み上げてきました・・・」と何人かの方におっしゃていただいて、すべての苦労は報われました。

ちなみに、このカッチーニのアベマリア、本当の作曲家はロシア人のヴァヴィロフ。1900年代の人です。1970年ころに作曲したそうです。ではなぜ、自分の名前で作曲しなかったのか?本当のところは謎ですが、昔から、たまにこのように人の名前を借りて、作った曲を世に出す作曲家はいたようです。クライスラーも,当夜の演奏会のプログラムに自分の名前ばかりになるから、と何曲かに、人の名前を付けて印刷したとか!


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