可能性
あまり、言い訳はしたくないのですが、今年のお正月がついこの間・・と思っていたら、すでに桜が散り始めています。
滑るように、日々が過ぎ、気が付くと2つ目の季節を迎えていました。人生のタイミングなのでしょう、、去年の秋から、親しい人達とのお別れがつづきました。
そもそも文明の発達とともに、人は「いつか必ずお別れの時が来る」という命題を忘れがちです。でも前世期以前は医学はまだまだ未知の病いを多く征服できていませんでしたし、今でも人類はそれを達成していない、
音楽というもの持つ役割、意味を思います。「死」を目の前にしたとき、恐怖の中で人は何に救いを求めるのか?
幾ら文明が発達しようとも、この答は不変だと信じます。
少し重くなりました。このところ、教室でもいろいろな変化、感動が次々と起こっています。
幼いころ、レッスン中にちょっとしたことで、おへそが曲がり、「もう弾かないっ!」と椅子を降り、後ろのソファでプンプン顔のHちゃん。いろいろ紆余曲折があっても、ちゃんと成長しています。その当時には考えられなかった「先生、私コンクール出る!」 結果はだめだったのに「コンクール、楽しかった~!」「次も受けるね⁈}
そして今は、100段飛ばし笑のドビュッシーにチャレンジ中です。
本当に子供たちの可能性は「限り無し」・・この一言に尽きます。「現在」の姿はいかにあろうとも、その子の先には、すごいことが待っている!・・・これは間違いありません。
どうしても「現在」の姿に、周りの大人たちはその子の力を決めつけがちですが、それは仮面。アヒルの姿に惑わされてはなりません。そして、その子が見事に白鳥の姿で羽ばたいた姿に、息をのみ感動をいただける、この仕事に心から感謝する日々です。