エリック・サティ展
先週、渋谷のBunnkamuraに行ってきました。
サティの名前はご存じも方も多いことでしょう。特に、ジムノペティ、ジュ トゥ ヴ
等はとてもポピュラーですね?! 私がパリの音楽学生だった時、サティの出身である スコラ・カントルム音楽院に通っている友人と親しくしていたのもあり、その頃、日本ではまだマニアックだったこの作曲家の話で盛り上がったのを思い出しました。今ではこどもも大人もジャンルを超えた、ところで親しめる音楽となっていますね。
ただ、やはり、彼は相当「変わり者」。風貌は素敵な紳士(結構タイプです笑)ですが、たとえば同じ洋服を10着以上、毎日同じ服装をしているかのごとく・・。白いものしか食べない。部屋にある2台のグランドピアノの1台は、中身が空っぽで中には未開封の手紙の山・・・。
作品の題名だけでも「梨の形をした3つの小品」 「家具の音楽」 「犬のためのぶよぶよした前奏曲」 etc,etc・・・。
ただ西洋音楽史にあっては、その後のドビュッシーやラベルに大きく影響した重要なキーマンなのです。
いまでこそ、「BGM」 とか「環境音楽」と言った言葉が市民権を得ていますが、そのはしり、といえるかもしれません。
毎日、まるでこの国は赤道直下?と思わせる暑さが続きます、冷房をかけてひんやりした飲み物でも飲みながら、サティを聴いてみてはいかがでしょうか?