これが弾きたいっ!
発表会が終わると、うれしいサプライズとも呼ぶべき現象が起こります。
「先生、あのね、次、私 あれが弾きたい!」・・・《あれ》に当てはまる曲が実に楽しいのです。
つまり、発表会で お友達が弾いていたのやら、先輩のお姉さんや、お兄さんが弾いていた曲。憧れなのでしょうね?!
ここまでは、発表会に限らず、普段の合同レッスン(年3回、全員集合して、弾きあいっこをするのですが)でもあります。今回は、中学生のA子ちゃんが「先生、ショパンのバラード1番 弾きたい」・・・・・・《ズコッ!!》これは、私が椅子から滑り落ちる音です笑
幼稚園から通い始めた彼女。幼いころは、レッスンでも、ずっと「もじもじちゃん」。何を問うても、「・・・」 「別に・・・」 「なんでもいい・・・」 等、あまり自己を前に出すことのない生徒さんでした。嫌な顔もしないけれど、ぱっと輝く表情もなく、と言った、淡々としたタイプ・・かとおもいきや、先日のいきなりのバラードのリクエスト。
ちなみに今 A子ちゃんがおさらいしているのは[ピアノの練習L'ABC」。素晴らしい変化が彼女の心の中の起こった事は確かです。
もう一人、私を椅子から落っことした笑 Bちゃん。先週のレッスンで、ふとつぶやくように 「私、コンクール受けてみようかな~」
Bちゃんは都内の有名私立校に通う、とっても素敵な女の子。別の先生から 去年プティアールに、替わってきたばかりで、コンクールとは全く縁のないピアノライフだった子です。何かが、彼女のやる気スイッチを押したのですね?!
驚きました!そして感激しました!・・・秋のコンクールに向けてスタートしたのは言うまでもありません。
この、いま 私の目の前で起こっている奇跡としか言いようのない出来事が、このお仕事の醍醐味!やり続けているものへのご褒美だと、感謝する日々です。
ちなみに、A子ちゃんには、高校生になったら、絶対弾こうね!と固い約束を交わしました。そしていま、ふと考えると・・・彼女は1回もレッスンをお休みしたことがなかった、というすごい事実に気が付きました! Bravo!!!