「美しい・・・」
いよいよ春!
目前に我がプティ・アールピアノ教室の発表会を控えているので生活のほとんどがモノクロームの世界、・・・つまりピアノの鍵盤(白黒)と向かい合う時間が長い毎日でした。ふと目をあげると世の中は「はんなり」と空気が和らぎ、木々の梢が芽吹いて、若緑、ピンク・・春色がもうそこまで来ていました。
日本語ほど、美しさを表現する言葉の種類の豊富な言語はないと思います。しかし、世界には強敵がいました、フランスです。この国も我が日本に負けず劣らず、美に敏感な国。街を美しく保つための厳しい条例は日本の比ではありません。色の使い方など、悔しいほど素敵な感覚が街のあちこちに見受けられます。また言葉でいうと、皆様ご存じのことでしょうけれど、すべての名詞に性別があるため、その前に付く形容詞も変化します。女性名詞の前なら、「ベル」 男性名詞なら「ボー」等々・・・。今度の発表会には講師演奏として「ベル」な曲と「ボー」な曲、小品を2曲用意しました。みなさん、楽しみにしていてくださいね!
教室名の「プティ・アール」は「小さな芸術家」という意味なのです。幼いうちから、本物の芸術に触れてほしい、そしてその表現者はどんなに幼くてもすでに「芸術家」なのだ、とのメッセージです。発表会に向けて、みんな一生懸命頑張っています。パパもママもジジもババも楽しみに待っていてくださいます。その本番までのプロセスの、いまこの時をどうぞ大切に!と思います。