コルマール~ハウルの動く城
コルマール~ハウルの動く城
先日は米国アカデミー賞の授賞式があり、我が日本の誇る宮崎駿監督が名誉賞を受賞なさいました。黒沢明監督以来の快挙です。アニメは世界に誇る日本の文化ですね!?
ところで皆さん、タイトルの「ハウル・・・」はご覧になりましたか?キムタクが声優をしたことでも評判でしたね?先日のパリ滞在中、帰国間際に日帰りで、この映画のモデルとなった、アルザスの古い街、コルマールに行ってきました。第2次世界大戦の戦禍を幸運にも逃れ古い街並みが残されているのです。と言っても、このジブリの作品のモデルであることは行きの電車の中で娘から聞いたことでしたが・・・。
ジブリのメンバーもしばらく作品の為にしばらくこの町に滞在したと聞きました。さぞ多くのインスピレーションを受けたことであろうことは街についてすぐ容易に想像できました。本当に、街並みが「ハウルの動く城」そのもの!
アルザス地方はその歴史のなかで、ドイツになったりフランスになったり、と複雑な時代を潜り抜けてきた地方ですが、街並み、通りの名前、たべもの・・・生活が独特の風合いがあります。でも人たちはみな飾り気が無く親切、パリとはまた違った、素朴な優しさがあります。言葉も独特の訛りのありそうなフランス語・・・に聞こえました。 特に街並みで特徴的なのが「コロンバージュ」という木組みの家。近くに広大な森があり、木材が豊富にあるため、だそうです。
また、ヨーロッパのほぼ中心にあるので、欧州に駐在する日本企業の家庭の子供たちのための日本人学校もある、とのことで「日本人はよく見かけます」と、とあるお店のマダム。でもこの日は一日滞在しても日本人は私たち母娘だけでした。
また、音楽も盛んな様子は街のあちこちに貼ってあるポスターでもわかりました。コンセルバトワールもあるとのこと。この楽器店のこのピアノ!買って帰りたい!
喉から手がでそう・・・。足の太さといい、譜面台の装飾といい、ビンテージのベヒシュタインであることは間違いのないピアノ。素敵ですね!?お昼時でお店は閉まっていたのでガラス越しでしたが、かぐわしい響きであろうことは、この楽器の放つオーラでわかりました笑。
アルザス、と言えば、あとはやはりワイン。パリを早朝出た電車が現地に近づくにつれ窓外はワイン街道といわれる畑が一面に広がって・・・。
特に白が有名ですね、昼食に地元の古いビストロでいただきました。白ワインは冷やして飲むので、グラスの脚が長いのが特徴です。私の注文した料理は、どこから見てもドイツ料理とおっしゃる方もいるのでは?独語で「ザワークラウト」 仏語で「シュ クルット」のキャベツの酢漬けの上においしいお肉たち!
うれしいことに先週、BSプレミアムの「世界街歩き」という番組で、コルマールをやっていて思わず、録画しました、思い出の為に・・・。
プレッツェルというお菓子のいわれ・・昔、とある城主の娘がパン職人と恋をし、父である城主は激怒。許されぬ恋に、その父は「一度に3回太陽を見れるパンを作ったら、娘と結婚させてやる」と・・・。
その職人のその後は・・・お分かりですね?! そういえば以前どこかの大統領が喉に詰まらせたとか?!
詰まらせる、程の固さではなく、思いのほか柔らかでおいしかったです。
センスの良いカフェ。窓辺にブロカントのポットが!